若者の未来

 ときどきNHK教育テレビの「トップランナー」という番組を見る。停止の仕方が判らないのでずるずると視聴料を満額払っているので気分が悪いのだが、この分だけは払ってもよい、と思う。(それとお相撲が始まると夜中の総集版は見るからそれも払う、か)
 各界の若手活躍者が出てくる。その分野が、スイス料理、マウンテンバイク、ホラー映画監督、ラッパー、帽子デザイナー、アニメ、といった文化芸能関係だけで、経営、株式、銀行、税務署、政治家、というのは出てこない。なぜかな。万一出てきても、ワシは見ないから気がつかないだけか。
 言いたいことは、現在のトップランナーたちは物すごいエネルギーを投入してきている、という事実に感激する、ということ。当たり前だが人並みにやって楽して成功を得ることは出来ないんだね。今も昔も。マウンテンバイクの世界チャンピオンになったまだ20代の青年は、なんと、中学生で日本一になり、あとは学校を辞めて両親と一緒に車で寝泊まりしながら世界中をまわってレースに参戦、トップになる。DJコンテスト世界一の青年は中学時代に夢中になって3ヶ月新聞配達をしてミキシングマシーンを自費で買い、あとはそれ一筋。日本人初のスイス国認定マイスターになった人は高校生の時にスイスにホームステイ留学して言葉の習得からスタートして鍋洗いから叩き上げる。
 3年4年なんてものじゃない、10年以上の修業期間を費やしている。それも猛烈な濃い密度で連続して。先週のホラー映画監督はサム・ライムに認められてハリウッドで映画を撮ったというが、この人も大学を中退して10数年間の下積み生活の挙げ句だ。
 今でこそNHKの番組でトップランナーとして取り上げられているけど、それまでは殆どなんの保証も無い、なんの評価も得られない、それこそ一歩間違えば、なに、わけの判んないことやってんだ、という冷たい視線にさらされて来たに違いない。30歳までは自分の夢を信じてやって行こうと思ってここまで来た、という言葉はなかなかでないよな。

 ”若いということは、なかなかに大変だ。
 過去は一瞬にして振り返ることが出来るが、未来は一瞬たりとも可能性であることを  
 止めない。
 無限の可能性-などと大人は、少年少女や若者に向かって、ヨイショをするが、可能 
 性という言葉は、必ずしも明るい良いものとは限らない。
 自分の若い時にワープしてみれば、分かるではないか。
 可能性という名の不安に苦しまなかった青春があるだろうか?”

ワシが尊敬する愛恋公女が、上のような名セリフを書いているが、まったくだよね。ワシのように可能性に満ち溢れていて、ほとぼしるものをとどめがたいような人物であっても苦しかった。今でも苦しい。多くの可能性に賭け続けているから。
 地球家族の諸君、可能性を多く持つ者ほど苦しむのだ。精進したまえ。後に続くを信じてます。
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by zo-shigaya | 2005-03-15 18:46