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ん、誰か呼んだ?


by zo-shigaya

それにしても

 少しまえ、ご飯を食べながら、愛恋公女とフランスの映画俳優の話をしていて、「あれさあ、あの美男の・・・」と言ってなかなか名前が出てこない。しばらく、お互いに顔を見合わせて、やっとルイ・ジューべが出てくる。
 外国人の俳優の名前って、すぐ覚える人と、なかなか定着しない人がいる、例えばフランスの国宝級の喜劇俳優の・・・と言って、これがまた出てこない。あのドタバタのファントマの、あまりに人気が出て名前がバラの新種の花の名前に付けられた、など、余計な事まで思い出すのに(つまり事例想起はできるに)個別標記が出てこない。食事を終えて、もう一軒はしごしてシャンパン飲んで、家へ帰って風呂に入ってベッドに入って、少し眠くなったら、やっとルイ・ド・フィネスと出てきた。
 このごろの新しい「海馬」の説明などを見ると、記憶の構造はいろいろ興味深いものがあるが、私の感じでは、手で書いたものは残る、見ただけや人と話しただけのものは消えやすい、という印象がある。映画俳優の名前なんか、わざわざ書いたことないものなあ。映画評論でも書けば思い出しやすくなるだろう。そのときどんなに印象深く話しをしても、その話した状況は覚えていても、例えば人名とか個別の名称は想起しにくい。これは私に特有な事なのかも知れないが。
 あと、フロイト風に考えれば、意識下に覚えたくない感じ、というのが働いて、邪魔をする、こともあるのだろう。
 同じルイでも、ジューべは「十兵衛」の連想で定着するし、ルイ・ド・フィネスの「フィネス」は、「ヒネす」に連想して「ひねた、ひねこびた、」などの音につながり、人をけなす言葉=マイナスイメージ、となってお行儀の良い僕ちゃんとしては、「使ってはいけません」という規制が働くのかな。
by zo-shigaya | 2004-08-21 16:29