ん、誰か呼んだ?


by zo-shigaya

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電子書籍

 ものは試し、とアマゾンのキンドルとi-pad を購入して欧文の電子書籍を読んでみる。キンドルの使い心地は誠に良い。長時間の読書にもなんの負担もない。i-padの方は、カラー画面で楽しいが、あまり長い時間の読書には疲れる。どうしても液晶画面の明るさが目に負担を与えるようだ。
 この使い勝手の良さで、日本語の本も読めたらどんなに素敵なことだろうか、と思う。
私の希望は、著作権などの問題でまだ解決がつかない現行の活字本ではなく、日本語の古典の原文を、電子書籍にしていただきたい、ということである。
 例えば、「源氏物語」や「枕草子」といった原典である。紙の本としては影印本として数種刊行されているが、その原典をそのまま電子書籍にするのである。
 あるいは、江戸時代の和書、版本をそのままである。中野三敏先生が「図書」にお書きになった文章によれば、江戸時代の版本のうち、活字になっているものは、数%(正確な数字は忘れてしまいましたが)だそうだ。コンマ数%であったかもしれない。私たちの文化遺産の大部分は死蔵されて、後世の人々の目に触れないままなのである。
 つまり、現在の日本人は、明治以降に出版された活字本しか読んだことがない、というのが実態である。
それ以前の和書や写本に触れたことがある人は、きわめて少数である。

 電子書籍という画期的な読書ツールが出来たのを機会に、ぜひ、和書、写本を電子書籍として閲覧可能なものにしてほしい。
 そして、それは難しいことではない。実は、各図書館に架蔵されている和本は、以前から、「デジタル・コンテンツ」化されているのである。日本の大学図書館や国会図書館、公文書館などのホームページにアクセスすればかなりの文献がデジタル化されている。
それを電子書籍として、端末からアクセス可能な状態にすればいいだけである。

 藤原定家さんが書写した古今和歌集や、江戸の大田南畝さんの戯作や、あの楽しい黄表紙本などが、ワンクリックでダウンロードして、このi-pad で読める、眺めることが出来るとしたら、なんと嬉しいことだろう。

 たしかに「へんたい仮名」や崩し文字をすらすら読めるようになるには学習が必要だけれど、活字で読むことの味気無さが、本当に実感できるだろう。
  私たちが培ってきた日本語の文化、というものが、今あらためて明らかになると思うのです。
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by zo-shigaya | 2010-12-24 13:09