ん、誰か呼んだ?


by zo-shigaya

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メデアの暗さ

村上ファンドの社長(?というのかな)が逮捕された。また一月のホリエモン騒動の二番煎じが行われている。どこでか、というと、マスメデアの媒体の上で。ほとんどの論調を見れば、いわゆる「イエス、バット」である。海外で揶揄される日本人の議論のスタイルだ。「たしかにインサイダーだろうが、しかし株主発言の意義を・・・」「法には触れるかもしれんが、改革の実を上げたのでは・・・」。
 これまでの一連の株価釣り上げ騒動で「株式取引の法のはざまを狙った行為は、罪刑法定主義を取る我が国では馴染まない。明確な法規適用の解釈を変更した上でなければ、かかる行為は、我々は容認できない」ということを公言して批判した報道機関は無かったから、このような「イエス、バット」に逃げ込むことになるのだろう。
 以前から、仕手株、政治株は、株相場の常態であった。兜町の相場師とか、北浜の錬金術師と称された人々は数限りなくいた。表に出せないお金は昔からあったのだ。それは素人衆とは違う世界の出来事だった。それに手を出して火傷をしても、それこそ自己責任であった。
 いつからそれが規制緩和や構造改革の旗手になったのだろうか。今年1月に破綻した一連の出来事を見るたびに、ここまで持ち上げたメデアの不徳を感じる。昔であれば、特殊な場所で売られていた投資関係の小新聞やリーフレットに出るような事を「日経新聞」や「朝日新聞」が書き立ててきたことの異常さ。現在、ライブドアに対する損害賠償の集団訴訟に参加している人々の多くは、業界紙や怪しげなミニコミ情報で株式相場に参入した人達ではなかろう。天下の大新聞が連日書き立てる記事を、真摯に丁寧に読み込んでお金を出した人が多かろう。損害額は数千億円と言われる。いくらぐらいが賠償されるものだろうか。雀の涙くらいならまだ良いほうだろう。
預金している銀行からは本来貰うべきはずの利息を収奪され、自国のクォリテイペーパーには購読料を払った挙げ句にガセネタを掴まされる。踏んだり蹴ったりとはこのことだ。
 マスメデアの不徳はいつでも不問にされているが、これで社会の木鐸とか公器とかいえた義理だろうか。
 私が1月のブログ(1月20日「三人吉三」)で紹介した雑誌『世界』のコラム子の言うとおりの展開になっている状態を見るにつけ、つくづく、日本のマスメデアの、目先の見えない「暗さ」にウンザリする。もう少し、毎月購読料を払ってくれる読者への愛情を感じることはできないのだろうか。
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by zo-shigaya | 2006-06-07 12:26